2015年5月27日水曜日

春の2種体勢の操法







   これは、5月の半ばの体勢の修正操法です
   すでに2種的な体勢が濃くなっており、
   頭の緊張過度が抜けない体勢となっています。
   
   2種体勢とは、脳神経の連絡が遅鈍して
   頭の中のあちこちで連携不全となった状態で
   個々の解決されない「気がかり」が何一つ
   改善されないまま、ごろごろと山積みとなって
   頭の中で吹き溜まっているような状態です。
   
   当人としてみれば、「気がかり」ばかりで
   眠れず、かといって気持ちも沈み、妙案など
   まったく見つからず、終始ぼおおとした状態で
   不安と焦燥感だけが先走るという、非常に苦しい
   状態なのです。

   
   4月の終わりころから5月の初めにかけて
   足裏の重心は、徐々に踵(かかと)から
   足裏の側縁に転移していました。

   この第5指の中足骨の下縁から踵までの外側の縁に
   鬱滞点である「硬結」が見つけられます。
   
   


                                    画像が小さくて見づらい場合はyoutubeにてご覧ください。
 
 
     以下、記事は続きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

2015年5月11日月曜日

初春の身体を整する




    


   今季は、春の蠢動ともいうべきかっきりとした節目が
     判りづらい、おとなし目の季節の変わり目であったこともあり
   上胸部の春らしい鬱滞が下半身に繋がりにくい状況だった
   のです。
   通常であるなら、これから消化器がぐんぐん活発に活動し
   はじめ多くの問題が下肢に現われるのですが、
   この春の初めの身体は上半身と下半身がバラバラな状態で
   お互いに引っ張り合いをしながら、グダグダな感じで
   春の身体への移行を進めようとしています。


 
 
                                    画像が小さくて見づらい場合はyoutubeにてご覧ください。
    

   2月の終わりの身体への対応です。
   春の始まりの身体の痞えを観つけて対処しようとしています。

   ①まず、上肢のどちらかを選択します。
    肩の穴の気の通りであるとか、頸椎部からの流れなどから
    どちらかを選びます。

   ②指の振れを観ています。
    まず末端の指などに鬱滞状況が表われるのです。
    ツンと弾いてみて動きの鈍いもの、返りの悪い指を
    観察し、その指からラインを見通します。


   ③ラインの道筋から鬱滞ポイント(中継ポイント)を
    見出します。
    各ポイントの処を遡っていくと、胸椎の出だし点が
    見つかります。

   ④この方の場合、胸椎2、3番に入りました。
    この上肢の痞えを、指の股をつまんで引っ張ることで
    抜くのです。
    上手くいくと、出だし点である胸椎にまで及びます。
    ※指の股 →
    http://kiyomi-kihou.seesaa.net/article/413767469.html

   ⑤指の股つまみは、かなり痛いのです。
    それを引っ張るのですからさらに痛い、、
    しかし、この方のように胸椎部にまで及ぶことは
    難しいのです。
    それは、邪魔をし、飛んでしまう処があるからです。
    この方の場合、それを逆側の肩を寄せることで
    繋げられたのです。




                                          


    ⑥胸椎部への働きかけをした後は、頸椎をたどり、頭部へと
     上がっていくラインを観ていきます。
      
     頭部の前側上部にツノが出来ています。
     (頭部第2調律点のやや、斜め上あたりです)
     これを確認し、ここに連動する耳の上にある頭骨の穴の
     縁の硬張り~分厚い感じ~を観つけます。
   
    ⑦この耳の上のフチの硬張りを弛めます。
     型としては、頭部第2のあたりのツノと合わせるように
     フチの硬張りを情報に上げて抜くのです。

    ⑧しかし、これがなかなか上手くいかない、、
     頸椎と肩の捻れが引っかかっているのです。
     この連動を邪魔する突っかかりを方向性と型で
     焦点を掴むことで集注密度を亢めて施法するのです。





                                         
 


    ⑨頸椎の偏りが上手く掴みにくいようです。
     非常に微妙であり、難解なのです。
     これには習熟と感応密度とラインの明確な把握
     が必要になるのです。

    ⑩上胸部の痞えをひとつ取り除くと、頭頂部からの
     気の発散はスムーズになり、下半身への繋がりが
     生まれてきます。












 
 


       

ラインを見つける ~ラインとは何か











  身体には、ラインと云うものが描かれています。
 
  ラインは、季節の変化に呼応して
  エネルギー分散の鬱滞に伴い、その系統の筋道を生むのです。


         

 
 
  さて、この方のラインは何処にその道筋を描いて
   いるでしょうか、、、?
 
 
 
  
 
  ここ(下図)にラインが生まれています。
  この初春の上肢の痞えが現われているのです。
 
  さて、どこに、どのように描かれているでしょうか、、。
 
 
  ~画像によって、何故
   痞えた部分、エネルギーの不全が読み取れるのか、、
   これは何とも、答えようがありませんが
   実に大まかに、しかし的確に道筋が浮かび上がっている
   のです。 
  
 


 
 
 
  このオレンジのラインが、上肢の痞えたラインです。
  第5指(小指)の根元付近から手首、
  肘にひとつポイントがあり、肩の三角筋前部に
  落ちて、肩甲骨周辺に回りながら
  胸椎8番辺りに入っています。
 
  これには裏のラインがあり、腕の内側に回りながら
  鎖骨窩、そして胸骨の3、4枚目の溝辺りに入って
   います。
 
   この裏のラインとは何かと云うと、表のオレンジのラインの
   ポイントやラインそのものを決定づけている「鈍り」の
   鬱滞し、奥に隠れている原因のラインであると云えます。
 
   これらは呼吸器の疲労が上肢(腕)に痞えており、
   最終的に胸椎7,8番に入ることから、胸骨の片側縮み等を
   引き起こしているものだと考えられます。
 
   この鬱滞域が、やがて春本番の気の上昇に伴って
   頸部から頭部への流れを阻害する要因となっていくのです。
 
 
   右半身の薄紫のラインは、今はまったく隠れて身体に
   ストックされたままで、動いていない鬱滞ラインです。
   しかし、この人の季節の変化である体勢の転移に常に
   影響を及ぼしているであろう起因たる帯域といえます。
 
   ここに触れても、ゆすぶっても、そのままでは全く何の反応も
   示さない処で、ここを揺り動かし変化をつけるには
   いくつかの迷路のような道筋と手順と機会を観つけなければ
   なりません、、、。