2015年5月11日月曜日

初春の身体を整する




    


   今季は、春の蠢動ともいうべきかっきりとした節目が
     判りづらい、おとなし目の季節の変わり目であったこともあり
   上胸部の春らしい鬱滞が下半身に繋がりにくい状況だった
   のです。
   通常であるなら、これから消化器がぐんぐん活発に活動し
   はじめ多くの問題が下肢に現われるのですが、
   この春の初めの身体は上半身と下半身がバラバラな状態で
   お互いに引っ張り合いをしながら、グダグダな感じで
   春の身体への移行を進めようとしています。


 
 
                                    画像が小さくて見づらい場合はyoutubeにてご覧ください。
    

   2月の終わりの身体への対応です。
   春の始まりの身体の痞えを観つけて対処しようとしています。

   ①まず、上肢のどちらかを選択します。
    肩の穴の気の通りであるとか、頸椎部からの流れなどから
    どちらかを選びます。

   ②指の振れを観ています。
    まず末端の指などに鬱滞状況が表われるのです。
    ツンと弾いてみて動きの鈍いもの、返りの悪い指を
    観察し、その指からラインを見通します。


   ③ラインの道筋から鬱滞ポイント(中継ポイント)を
    見出します。
    各ポイントの処を遡っていくと、胸椎の出だし点が
    見つかります。

   ④この方の場合、胸椎2、3番に入りました。
    この上肢の痞えを、指の股をつまんで引っ張ることで
    抜くのです。
    上手くいくと、出だし点である胸椎にまで及びます。
    ※指の股 →
    http://kiyomi-kihou.seesaa.net/article/413767469.html

   ⑤指の股つまみは、かなり痛いのです。
    それを引っ張るのですからさらに痛い、、
    しかし、この方のように胸椎部にまで及ぶことは
    難しいのです。
    それは、邪魔をし、飛んでしまう処があるからです。
    この方の場合、それを逆側の肩を寄せることで
    繋げられたのです。




                                          


    ⑥胸椎部への働きかけをした後は、頸椎をたどり、頭部へと
     上がっていくラインを観ていきます。
      
     頭部の前側上部にツノが出来ています。
     (頭部第2調律点のやや、斜め上あたりです)
     これを確認し、ここに連動する耳の上にある頭骨の穴の
     縁の硬張り~分厚い感じ~を観つけます。
   
    ⑦この耳の上のフチの硬張りを弛めます。
     型としては、頭部第2のあたりのツノと合わせるように
     フチの硬張りを情報に上げて抜くのです。

    ⑧しかし、これがなかなか上手くいかない、、
     頸椎と肩の捻れが引っかかっているのです。
     この連動を邪魔する突っかかりを方向性と型で
     焦点を掴むことで集注密度を亢めて施法するのです。





                                         
 


    ⑨頸椎の偏りが上手く掴みにくいようです。
     非常に微妙であり、難解なのです。
     これには習熟と感応密度とラインの明確な把握
     が必要になるのです。

    ⑩上胸部の痞えをひとつ取り除くと、頭頂部からの
     気の発散はスムーズになり、下半身への繋がりが
     生まれてきます。












 
 


       

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