今季は、春の蠢動ともいうべきかっきりとした節目が
判りづらい、おとなし目の季節の変わり目であったこともあり
上胸部の春らしい鬱滞が下半身に繋がりにくい状況だった
のです。
通常であるなら、これから消化器がぐんぐん活発に活動し
はじめ多くの問題が下肢に現われるのですが、
この春の初めの身体は上半身と下半身がバラバラな状態で
お互いに引っ張り合いをしながら、グダグダな感じで
春の身体への移行を進めようとしています。
2月の終わりの身体への対応です。
春の始まりの身体の痞えを観つけて対処しようとしています。
①まず、上肢のどちらかを選択します。
肩の穴の気の通りであるとか、頸椎部からの流れなどから
どちらかを選びます。
②指の振れを観ています。
まず末端の指などに鬱滞状況が表われるのです。
ツンと弾いてみて動きの鈍いもの、返りの悪い指を
観察し、その指からラインを見通します。
③ラインの道筋から鬱滞ポイント(中継ポイント)を
見出します。
各ポイントの処を遡っていくと、胸椎の出だし点が
見つかります。
④この方の場合、胸椎2、3番に入りました。
この上肢の痞えを、指の股をつまんで引っ張ることで
抜くのです。
上手くいくと、出だし点である胸椎にまで及びます。
※指の股 →
http://kiyomi-kihou.seesaa.net/article/413767469.html
⑤指の股つまみは、かなり痛いのです。
それを引っ張るのですからさらに痛い、、
しかし、この方のように胸椎部にまで及ぶことは
難しいのです。
それは、邪魔をし、飛んでしまう処があるからです。
この方の場合、それを逆側の肩を寄せることで
繋げられたのです。
⑥胸椎部への働きかけをした後は、頸椎をたどり、頭部へと
上がっていくラインを観ていきます。
頭部の前側上部にツノが出来ています。
(頭部第2調律点のやや、斜め上あたりです)
これを確認し、ここに連動する耳の上にある頭骨の穴の
縁の硬張り~分厚い感じ~を観つけます。
⑦この耳の上のフチの硬張りを弛めます。
型としては、頭部第2のあたりのツノと合わせるように
フチの硬張りを情報に上げて抜くのです。
⑧しかし、これがなかなか上手くいかない、、
頸椎と肩の捻れが引っかかっているのです。
この連動を邪魔する突っかかりを方向性と型で
焦点を掴むことで集注密度を亢めて施法するのです。
⑨頸椎の偏りが上手く掴みにくいようです。
非常に微妙であり、難解なのです。
これには習熟と感応密度とラインの明確な把握
が必要になるのです。
⑩上胸部の痞えをひとつ取り除くと、頭頂部からの
気の発散はスムーズになり、下半身への繋がりが
生まれてきます。
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